『アールデン系 第5弾』
”ファンゼルデルン兄弟鳩舎”の紹介
〜〜文献は「チャンピオンダイジェスト誌より 一部改」〜〜
1970年代後半から1980年代の中盤にかけて最強の長距離鳩舎であったファンゼルデルン兄弟鳩舎。85年のサンバンサンNレースに総合優勝aした後、86年にもバルセロナNレースに総合優勝を遂げた。
兄ゲラルド弟アリオの2人は、スキポール空港のすぐ南に隣接しているアールスメール町で花の栽培出荷業をしている。鳩は1963年より飼い始め、長距離レ−スに参加し始めたのは、1969年からとのことである。彼らは優勝鳩aの両親、その一方の雌親である79年ベルジェラックN総合優勝鳩の両親、更にその上の代までが健在で種鳩として活躍している(80年代後半頃)という鳩舎である。
雌は総じて豆タンクのように体は小さい。弾力性に富んだ筋肉質というのが特長のようである。どの鳩もバイタリティがあり、健康度は抜群である。
ファンゼルデルン兄弟の本業は生花の栽培であり、その為に育種についての専門教育も受けた。育種・作出に関してはエキスパートである。異血として導入する鳩も全てヤン・アールデン系に限られているという。また、実や枝葉は売っても木や根っこは売らないというスタイルが長く、これが強さを維持している要因なのかもしれない。
主な翔歴)
‘72 サンバンサンN総合優勝
‘73 〃 N 〃
4位
‘75 バルセロナN 〃
6位
‘78 〃 N 〃
6位
‘79 ベルジェラックN総合優勝
‘80 〃 N 〃
4位
‘81 〃 N総合優勝
バルセロナN 〃
6位
‘82 ポーN 〃
2位
‘83 ダックスN 〃
7位
‘84 ポーN 〃
4位
‘85 サンバンサンN 総合優勝
‘86 バルセロナN 総合優勝
‘92 サンバンサンN 総合優勝
以上
2001.12.30(日)
【
また、ヤン・ツ・パス作出の2羽のライン(NL74-1828658
♂ × NL76-2017158
♀)も見落としてはなりません。この2羽の父親は同じ鳩(H65-2028730
BC)で、ファンデウェーゲン作出の有名な「ド・52×ダックスの雌」というゴールデンペアより生れています。
上記で述べた3つのゴールデンペアを順番に@ABと明記してみたいと思います。
@: H70-225324 ×
H70-225771
A: H70-225324 ×
H72-1379822
B:NL74-1828658 × NL76-2017158
これら3つのゴールデンペアが先に紹介した素晴らしい翔歴をもたらした活躍鳩の血統にどの様に絡んでいるかを次回は紹介したいと思います。
以上
2001.1.11(金)
【代表レーサーと基礎鳩の流れ】
1970年代から80年代中盤まで圧倒的強さを誇ったファンゼルデルン兄弟鳩舎であったが、
79 年 | ベルジェラックN 1位NL75-710363 | NL73-364075 |
NL78-421339 BC ♀ | NL73-670688@ | |
NL77-1102658B | NL74-1828658 | |
NL76-2017158 |
81 年 | ベルジェラックN 1位H70-225324 | ・ラーズロームより 卵 | で 導入
NL79-1108735 BC♀A | ・ | |
H72-1379822 | ・ 銘 | 鳩 ド・03|
・ファンアグトマール 作 |
85 年 | サンバンサンN 1位NL75-710387A | H70-225324 |
NL81-180667 BC♀ | H72-1379822 | |
NL78-421339 | NL75-710363@の 孫 | |
NL77-1102658B |
86 年 バルセロナN 1位 | NL77-1102593 | NL74-2377359 |
NL80-190477 LBC ♀ | H72-2255385 | |
NL78-106518 | NL75-710361 | |
NL74-1575320@ |
92 年 | サンバンサンN 1位NL80-190586 | |
NL86-279498 BC ♀ | ||
NL78-421339 | NL75-710363@の 孫 | |
NL77-1102658B |
以上 2002年1月18日(金)