『東日本稚内GNレース』
ヨーロッパのレースは距離が伸びると多国の鳩が一同に介しインターナショナルレースになる。したがって、ナショナルレースでの序列は一国の序列として大切だ。日本は島国であるからインターナショナルレースは存在しない。日本(鳩協)は連盟主体のレース運営をしているので、総合序列は連盟総参加羽数の序列となる。広域レースはいくつかあるが、ヨーロッパのバルセロナレースに相当するレースは東日本稚内GN(グランドナショナル)レースであろう。これ以外にも東日本CH(チャンピオン)レースがあるが、関東にありながら距離が足らず参加出来ない地区もある。これらの地区の鳩舎はすべて東日本稚内GNレースに参加することとなる。つまり、関東地区での広域レ−スとしては距離・規模ともに最大級のレースが東日本稚内GNレースなのである。昨年(2003年)サハリンからのレースが実施されたが、レースの実績(開催回数)を見る限りまだまだ伝統あるレースになるまでには時間がかかると思われる。
*東日本地図(稚内〜アスカロフト間)
【衛星画像で見た本州北東部、北海道】(1:5,000,000)
*歴代の総合優勝者
放鳩期日 | 放鳩時間 | 参加羽数 | 総合優勝 | 所属 | 分速 | |
【第36回】 | 2005年5月11日 | 5時05分 | 3572羽 | プリモロフト | 房総 | 1176m |
【第37回】 | 2006年5月 9日 | 5時00分 | 1993羽 | 高橋 良明 | 水戸 | 866m |
【第38回】 | 2007年5月11日 | 6時10分 | 2254羽 | 根本 幸雄 | 銚子 | 1438m |
【第39回】 | 2008年5月11日 | 5時10分 | 1962羽 | 島田 秀治 | 葛飾 | 1123m |
【第40回】 | 2009年5月 9日 | 5時05分 | 2729羽 | 浅野 栄 | 鹿島 | 960m |
【第41回】 | 2010年5月 9日 | 6時55分 | 1868羽 |
中村 郁夫 |
大千葉 | 1230m |
2011年 月 日 |
東日本 |
大震災の |
ため,中止 |
|||
【第42回】 |
2012年5月13日 |
5時51分 |
2486羽 |
一文字ロフト |
茨城東 |
1388m |
【第43回】 | 2013年5月 9日 | 5時28分 | 1856羽 |
松浦 邦彦 |
茨城湖沼 |
1189m |
【第44回】 | 2014年5月10日 | 5時20分 | 2268羽 |
一文字ロフト |
茨城東 |
1450m |
【第45回】 | 2015年5月10日 | 7時00分 | 2553羽 |
日暮 義一 |
房総 |
1485m |
ここ数年、GNレースに参加するも未帰還に終わっている。1000k&1100kを分離方式で参戦して4年目だが、持寄り前の気温上昇に管理が追い付かず、調整不能に陥った。♀中心の管理だが、持寄り1週間前に調整不能には閉口してしまう。
来年へのスタートが始まっている。今春作出した鳩が1年後の稚内に向けて・・・。
昨年は東日本大震災のため中止だったGNだが、2年ぶりのGNは未帰還に終わった。今回のGNでは、総合優勝を含めて一文字ロフトが100位以内に5羽入賞と圧巻であった。やはり、鳩質の均一的向上が課題か?それにしても、稚内1100kは遠い。目標は目標として諦めないが、その前に目指すものもあるように感じている今日この頃です。
今年で35回を数える東日本稚内GNレースだが、昨年末からの鳥インフルエンザの影響で、一時はレースの実施も危ぶまれた。実距離1000km以上のレース(日立地区他は1000kmに満たないところもある)ということもあり分速的には1200m以下の展開が圧倒的に多い。当日帰還のレースも数回(第11回、第17回、第19回、第24回、第26回、第28回、第36回、第38回)あった。がその歴史の中で特筆すべきことは、松丸弘道鳩舎(大高)と高塚久雄鳩舎(日立)がそれぞれ2度総合優勝をしていることである。また、ここ数年は放鳩時間が5時前後が多く近場で当日帰還の可能性があり、広域レースという性質を考えると一考を要する気もする。いづれにしてもこの伝統のあるレースで総合上位に食い込むことは名誉なことであり、それが同一鳩舎で複数羽となれば参加鳩舎の鳩質そして使翔技術や飼育管理も認められるところであろう。
2005年、2006年のGN1100kのデータをUPしました。2005年のGNがあまりにも悲惨なレース(低帰還率)だったので、表の更新もしていませんでした。なんと2006年は2005年をさらに上回る難レースとなり、2年続けてGNは未帰還となりました。来年(2007年)こそは帰還を果たしたいと思っています。今春終了時点で海越え鳩も5羽ほどいますので力強さを感じています(2006.10.01)。
2007年のGN1100kは連合会優勝&連盟総合5位入賞という結果でした。自分自身初めての連合会優勝がGNというのも嬉しいことでした。優勝鳩はネット仲間の委託鳩で1/2アールデン(A.シモンズ父子鳩舎のオード・ドファーチェTのライン)で,父方には三陸の飛び筋(GNサミットとキンノRg)がクロスされています。
1100k序列では総合119位と2桁入賞は逃しました。が,今後この鳩の子孫がそれを突破してくれることと思います。すでに昨年(2006年)作出した鳩が今春のGPで連合会12位に入賞しています。また,GN参加前に産卵した栗のミューラーとの間に直子(RC)が出来ていて,来年は親子で作出します。
同年7月に総合優勝した銚子の根本幸雄鳩舎を訪問しました。根本鳩舎は,翌2008年でも総合5位に入賞と安定した成績を残しています。また,2009年には私の作出鳩を同鳩舎で飛ばしてもらうことにも・・・。優勝鳩の孫を頂き2010年からの種鳩スタッフに加わりました。
2007年7月銚子地区に鳩舎訪問し,先輩鳩舎並びに根本鳩舎と幸保鳩舎を訪問した。銚子地区で長距離に実績のあるライン2羽と私作のW.Mullerライン2羽をトレードさせていただいた。また,2009年作のヒナを6羽銚子地区で飛ばしてもらう。
2010年にその内の2羽(同腹)が森GP700kで連合会入賞(1/2ミューラー)。また,2007年にトレードした1羽の直子が銚子地区(千葉東連盟)の2010年稚内GN1100kで連合会優勝&連盟総合7位に入賞した。GN優勝鳩も1/2ミューラーであるが,自分で達成できなかったミューラーラインでの稚内GN優勝は昨今多忙にて鳩舎管理がままならない自分には実に朗報であった。
アリンサから見るピレネー山脈
アンドラ・ラ・ベリャ/Andorra la
Vella
左の写真はペルピニャンから直線距離にして約100キロほど西にいったところにある、アンドラへの入口の街
「Pas de la Casa」のすぐ近くの道路上から、だいたい南東方向に向けて撮った写真です。
あと、写真を撮った場所からそのままピレネーを越えて南に進めば、バルセロナに到着します。
『出展はhttp://www.pat.hi-ho.ne.jp/paku/tabi/castella/iberia1.htmlより』
標高はバックの山が
3200m位。撮影地:ガヴァルニー地方後方に見えるのが「ピレネー山脈」